内容・重要点 |
- 1.経過
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- 第1回中央障害者施策推進協議会で、知的障害の当事者の委員である館森久秋委員は「障害者基本計画についてわかりやすい資料を作ってください」と発言した。
- (1) 1年目は障害者基本計画の文章をわかりやすくする作業を行った。内閣府の障害施策担当、知的障害のある人10名と支援者が数回話し合い、難しい言葉や表現、また表示について意見を出しあう。
- (2) わかりやすくした文章を全国の数ヶ所の本人の会に送りモニタリングをお願いし、意見を集めた。最終案を作り、各省に確認した。
- (3) 第2回中央障害者施策推進協議会に提出された。
- (4) 2007年12月に重点施策5ヵ年計画が発表された。
- (5) 2008年4月に、障害者基本計画と重点施策5年の理解のための「わかりやすい障害者計画」が作成・配布された。
- 2.実際のパンフレット作成の方法
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- (1) 内閣府の障害施策担当が、知的障害当事者からヒヤリングを行う。ヒヤリングは3回実施するなかで、本人がわかりやすい資料のポイントを出し合う。
- (2) デザイナーが本人の意見を聞いて試作を作り、次回のヒヤリングの場で意見交換する。
- (3) 文章については、「わかりやすい障害者基本計画」を元にして、まとめられた。
- 3.まとめ
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- (1) 福祉計画は、障害のある人たちにきちんと届く形にしていくことが重要。
- (2) 行政担当者と知的障害の当事者の直接的な協働作業を通じ、知的障害に対する理解が広がった。
- (3) 本人たちの社会参加をより促進させる事業となった。
- (4) このような資料をきっかけに、自分たちの町のことを話し合ってほしいと思う。
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