4月14日および16日に発生した熊本県を震源とする大地震の被害により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災により、熊本県および大分県を中心に多大な被害が発生しており、知的障害のある方やそのご家族、利用する事業所等の状況につきましては、両県の育成会とも連絡を取り合いつつ把握に努めているところです。
救援、復旧、その後の生活再建には、全国の多くの皆様のご協力が必要になることが予想されます。当会としても早期に支援策を講じていきたいと考えております。詳細につきましては、改めて本ホームページ上にてお知らせいたします。
被災地で、救援や避難所運営等にあたる皆様にお願いです。
知的障害のある方が避難所に避難してきたら、会議室のような個室や仕切りなどで区切られたスペースを優先的に用意するよう、ご配慮ください。
知的障害のある人は一般に、不慣れな環境や場所が苦手です。張り詰めた空気を敏感に察知し、不安になって大きな声を出したり、理解しづらい行動をとることもあります。そのような場合、区切られたスペースがあれば落ち着くことができます。
そのような障害の特性から、避難所に避難できずに被災した自宅や車中にとどまる知的障害のある方やご家族も多いと思われます。そのような方には、配給や給水等の情報が行き届きません。また、障害のある人を置いて家族が配給や買い物、燃料給油の列に並ぶことは難しく、必要な物資を手に入れられないこともあります。知的障害のある方やご家族が避難時に行けない事情をご理解いただき、自宅や車中で避難している方々に必要な情報・物資が届くようにしてください。
大変な状況の中で救援活動にご尽力いただいている皆様には心より感謝申し上げつつ、上記についてもご留意くださいますようお願いいたします。
全国手をつなぐ育成会連合会
会長 久保 厚子